今日5月25日にちなんだレトロゲームとして取り上げたいのが、1985年に任天堂から発売されたファミコン用アクションゲーム『バルーンファイト』である。プレイヤーは背中に風船をつけたキャラクターを操作し、敵の風船を割りながらステージをクリアしていく。操作はAボタンで羽ばたくだけという極めてシンプルなものだが、ボタンを押すリズムによって上昇・下降が微妙に変化し、プレイヤーの技量がそのまま動きに反映される“浮遊感の妙”が本作最大の魅力だ。
ゲームは大きく分けて2つのモードがある。ひとつは敵を倒しながら進むステージクリア型の「バルーンファイト」。敵との高度差を意識しながら風船を割り、落下する敵を水面の魚に食べられる前に追撃するかどうかの判断がスコアに直結する。もうひとつは障害物を避けながらひたすら生き残る「バルーントリップ」。ランダム生成される地形と緊張感のあるBGMが相まって、シンプルながら中毒性の高いモードとして人気を博した。
また、本作は2人同時プレイが可能で、協力しながら敵を倒すもよし、うっかり味方の風船を割ってしまうドタバタ展開を楽しむもよしと、当時の家庭用ゲームとしては珍しい“対戦と協力の両立”が魅力だった。友達や兄弟と遊ぶと、必ずと言っていいほど笑いが起きるゲーム性は、今のパーティーゲームにも通じる普遍的な面白さを持っている。
『バルーンファイト』は後年、ゲームボーイ版やバーチャルコンソール、Nintendo Switch Onlineなど多くのプラットフォームで復刻され、世代を超えて遊ばれ続けている。シンプルな操作、奥深い浮遊感、そして何度でも遊びたくなるゲームデザイン──発売から40年近く経った今でも色褪せない理由がそこにある。