2025〜2026年のスマートフォン市場は「世界はAndroid優勢、日本はiPhone優位」という構図を維持しつつも、国内ではAndroidがシェアを伸ばし逆転傾向も見られるなど、勢力図に変化が起き始めている。

最新のスマートフォン市場におけるシェア動向を見ると、世界と日本でまったく異なる構造が続いている点が大きな特徴だ。まず世界全体では、Androidが依然として圧倒的なシェアを維持しており、2025年時点で約79%を占めている。一方でiOS(iPhone)は約17%前後と、シェアでは大きく差をつけられているものの、近年はわずかに伸長している。

メーカー別で見ると、2025年はAppleが約20%のシェアで首位に立ち、Samsungが僅差で続くなど、ハイエンド市場では競争が激化している。 さらにXiaomiなど中国メーカーの存在感も強まっており、新興国市場を中心にシェア拡大が続いている。このように、世界市場では「Android陣営の量」と「Appleの高付加価値戦略」という二極化が進行している。

一方、日本市場はかなり特殊だ。2025年時点でもiPhoneの人気は依然として高く、調査によっては60%以上のシェアを占めるケースもあり、他国と比較して突出している。 この背景には、キャリアによる販売戦略、ブランド信頼性、使いやすさなどが複合的に影響しているとされる。

ただし近年は変化の兆しも見えている。2025年の調査では、Androidが51.4%、iPhoneが48.3%と逆転する結果も出ており、これまでの「iPhone一強」状態に揺らぎが生じている。 価格の高騰やミドルレンジ端末の進化により、コストパフォーマンスを重視するユーザーがAndroidへ流れていることが一因だ。

さらに、スマートフォン市場全体としては成熟期に入っており、買い替えサイクルの長期化や価格上昇が需要に影響を与えている。2025年は買い替え需要の回復で出荷台数が増加したものの、2026年以降は部品コストの上昇や市場の飽和により成長鈍化も予測されている。

総合すると、スマートフォン市場は「世界ではAndroid優勢、日本ではiPhone優勢」という基本構造を維持しつつも、日本国内ではAndroidの巻き返しが進行しており、今後はより競争が激化していくと考えられる。特に価格と性能のバランス、そしてAI機能などの新たな付加価値が、今後のシェアを左右する重要な要素となりそうだ。

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